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プラスチック廃棄を委託する際に見落としがちな契約チェックポイント
お知らせ2025.11.04

工場や倉庫で日々発生するプラスチック廃棄物は、単なる「処理費用」や「廃棄物管理」の問題にとどまりません。委託先との契約内容を誤ると、企業の信用やコンプライアンスに直結するリスクを抱えることになります。近年は、環境規制の強化やCSRへの社会的関心の高まりから、処理方法や契約の透明性がより一層重視されるようになっています。
「契約書は形式的なもの」と軽視してしまうと、思わぬトラブルに発展する可能性も。そこで今回は、プラスチック廃棄を委託する際に押さえておくべき契約のチェックポイントについて解説します。
委託契約が重要な理由(法令・トラブル回避)
工場や倉庫などから排出されるプラスチック廃棄物は、適切に処理を行わなければ法令違反となる可能性があります。特に産業廃棄物に分類されるプラスチックは「廃棄物処理法」の規制対象となり、委託先業者の選定や契約内容の不備によって排出事業者である企業自身が責任を問われることもあります。
「処理を委託したから安心」と思っていても、実際には契約内容の確認不足が原因でトラブルに発展するケースは少なくありません。適正な契約書を取り交わすことは、法令遵守のためだけでなく、自社を守るための重要なステップなのです。
契約書で確認すべき項目
委託契約を結ぶ際には、いくつかの項目を必ず確認しておく必要があります。これらを見落とすと、後に想定外の費用が発生したり、処理過程に不透明さが残ったりする恐れがあります。以下では特に重要なポイントを解説します。
許認可番号の記載
廃プラスチックの収集運搬や中間処理を行うには、都道府県からの許可が必須です。契約書には、委託先業者の「産業廃棄物収集運搬業許可番号」や「処分業許可番号」が明記されているかを必ず確認しましょう。
許可番号が記載されていない場合や、対象となる廃棄物の種類が契約に含まれていない場合は、法令違反のリスクが高まります。
処理費用・運搬費の内訳
見積りを受け取った際には、費用の内訳が明確かどうかが重要です。
- 運搬費
- 中間処理費
- 最終処分費
これらが分けて記載されていることで、後から追加請求を受けるリスクを避けられます。単に「一式」とだけ記載されている場合は注意が必要です。
処理フローと最終処分先

委託したプラスチック廃棄物がどのような流れで処理され、最終的にどこへ運ばれるのかを契約書に明記することも大切です。中間処理後に再資源化されるのか、最終的に焼却・埋立されるのかを確認することで、自社のCSRやSDGsへの取り組みにもつなげられます。
【処理フローの一例】
| 工程 | 内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 収集運搬 | 工場から中間処理場へ輸送 | 許認可車両の使用 |
| 中間処理 | 破砕・選別などを実施 | 処理能力・設備の有無 |
| 最終処分 | 再資源化または焼却・埋立 | 最終処分先の所在地・方法 |
このように流れを可視化して契約に盛り込むと、責任の所在を明確にできます。
契約期間と更新条件
意外と見落とされがちなのが契約期間です。契約が切れているにもかかわらず委託を継続すると、契約外処理となり違法性を指摘される可能性があります。更新の条件やタイミングを明確にしておくことで、契約の空白期間を防ぐことができます。
よくあるトラブル事例と回避策
実際に廃プラスチックの委託契約で発生するトラブルには、次のようなものがあります。
- 許可のない業者に委託してしまった
→ 契約書に許認可番号が明記されているか確認する。 - 見積もりと請求額が異なる
→ 契約書に費用内訳を明記させる。 - 処理フローが不透明で、最終処分先が分からない
→ 処理工程と最終処分先を契約書に記載させる。
これらは、いずれも「契約段階での確認不足」によって発生しています。チェック項目を整理して事前に確認しておくことが最大の回避策となります。
阿波の契約フローとサポート内容
株式会社阿波では、契約段階から安心して依頼いただけるよう、次のようなフローを採用しています。
- 事前ヒアリング
排出するプラスチックの種類・量・発生頻度を確認し、最適な処理方法を提案します。 - 契約書の提示
許認可番号、費用内訳、処理フロー、最終処分先まで明記した契約書を提示します。 - 定期的な報告・更新
処理実績の報告や契約更新のタイミングを案内し、法令遵守を徹底的にサポートします。
このように、契約内容を明確にすることで、依頼企業様のリスクを最小限に抑えることが可能です。阿波は長年の実績と資格を活かし、安心して任せられるリサイクルパートナーとして伴走しています。
まとめ
プラスチック廃棄の委託契約では、「許認可番号」「費用内訳」「処理フロー」「契約期間」の4つを見落とさないことが重要です。これらを契約書にしっかり盛り込み、信頼できる業者と取り引きすることで、法令遵守とコスト管理を両立できます。
株式会社阿波では、契約段階からサポート体制を整え、安心・安全なプラスチック廃棄の処理を実現しています。委託先の選定に迷われている企業担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。
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