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廃プラスチック処理の費用相場|中小企業が知っておきたい料金体系
お知らせ2025.11.10

製造業や物流業を中心に、日々の生産活動で発生する廃プラスチック。
「処理費が年々上がっている」「見積もりを取っても、なぜこの金額になるのかわからない」と感じている担当者の方も多いのではないでしょうか。
近年は、原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇に加え、処理施設側の受け入れ条件も厳しくなっています。その結果、これまでと同じ量の廃プラを出しているだけでも、処理費が数割増になるケースも珍しくありません。
とはいえ、廃棄を止めるわけにはいかず、「どうやって適正価格で、安全に処理できるか」を見極めることが重要です。
本記事では、廃プラスチック処理の一般的な費用相場と、中小企業が注意すべき隠れコスト、さらにコストを抑える実践的な方法について解説します。
廃プラスチック処理費用が上昇している背景
近年、廃プラスチックの処理費用は全国的に上昇傾向にあります。その背景には、国内外のリサイクル規制の強化や、処理施設の受け入れ制限、人件費・燃料費の高騰といった要因があります。とくに中国の廃プラスチック輸入禁止以降、国内での再資源化ルートが逼迫し、処理単価が数年前の倍近くにまで上がった地域もあります。
さらに、環境省による「プラスチック資源循環促進法」の施行により、企業側にも分別・リサイクルの責任が求められるようになりました。こうした制度対応や分別作業の手間も、実質的なコスト増につながっています。中小企業にとっては「これまでと同じ処理を続けるだけで費用負担が増す」状況となっており、適切なコスト管理と業者選定が不可欠です。
一般的な費用相場(処理費・運搬費・その他諸費用)
廃プラスチック処理にかかる費用は、素材の種類・数量・汚れ具合・運搬距離などによって大きく変動します。以下の表は一般的な目安です。
| 費用項目 | 内容 | 相場(目安) |
|---|---|---|
| 処理費 | 焼却・破砕・再資源化などの処理単価 | 40〜150円/kg |
| 運搬費 | 積み込み〜処理場への輸送費 | 15,000〜40,000円/台 |
| 分別・仕分け費 | 異物除去や素材分別などの作業費 | 5,000〜30,000円/回 |
| 保管費 | 一時保管場所や倉庫利用 | 数千円〜(日・月単位) |
処理単価は、フィルム状や汚れが多い廃プラほど高く、硬質プラスチックや単一素材は比較的安価です。また、混合廃棄物や可燃ゴミに分類されるものは、別途費用がかかるケースもあります。
中小企業が陥りやすい“隠れコスト”とは
見積書には明記されない「隠れコスト」も注意が必要です。
以下のような項目が、結果的に総コストを押し上げているケースが少なくありません。
- 分別不足による再仕分け費用
異物混入や素材混在で、現地での再選別が必要になると追加費が発生します。 - 再見積もりや重量超過費
事前見積もり時と実際の重量が異なる場合、再査定で単価が上がることも。 - 長期保管による管理費
処理依頼を後回しにした結果、倉庫スペースを圧迫し、固定費が増加します。
このような“見えないコスト”は、年間トータルで見ると数十万円単位の損失になることもあります。コスト管理を行ううえで、単価だけではなく「総合的なコスト構造」を把握することが大切です。
コストを抑える3つの方法

中小企業が廃プラスチック処理費を削減するには、以下の3つのポイントを意識するのが有効です。
買取可能なものは売却
すべてを「処分対象」とせず、再生資源として売却可能なものを見極めることが重要です。
ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などは、状態によってリサイクル原料として買取されることもあります。汚れや異物が少ないほど価値が高まるため、日常的な分別管理がコスト削減につながります。
運搬効率を高める
運搬費を抑えるには、輸送効率の最適化がカギです。
たとえば以下の工夫が有効です。
- 同系統素材をまとめて出す
- 圧縮梱包機を導入し、積載効率を向上させる
- 定期便を設定し、無駄な回送を防ぐ
少しの工夫で、1回あたりの輸送コストを数千円単位で削減できるケースもあります。
委託先の見直し
同じ処理でも、業者によって単価や請求体系は大きく異なります。
透明性のある料金提示を行う業者を選ぶことが、長期的なコスト削減につながります。
特に以下のような点をチェックしましょう。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 契約内容 | 処理方法・料金条件・再見積条件が明確か |
| 許認可 | 産業廃棄物収集運搬業・処分業の許可保有 |
| 報告体制 | マニフェスト発行や処理証明書の提出があるか |
阿波の費用体系と透明性
株式会社阿波では、「正確な見積もり」と「明確な費用構造」を重視しています。
現場の状況や素材の状態を丁寧に確認したうえで、最適な処理方法を提案し、不明瞭な追加費用が発生しないよう徹底しています。
阿波の特徴
- 産業廃棄物収集運搬業許可を保有し、法令遵守体制が整っている
- 素材ごとの適正評価により、過剰請求を防止
- リサイクルを前提とした処理提案で、コスト削減と環境負荷低減を両立
また、処理後にはマニフェスト(産業廃棄物管理票)や証明書を発行し、企業のコンプライアンス対応もサポートしています。
「見えにくい費用を透明化すること」こそが、阿波の大きな強みです。
廃プラスチック処理費用を正しく理解し、無駄のないコスト管理を
廃プラスチック処理の費用は、単に「高い・安い」で判断するものではありません。
上昇する処理単価のなかで、自社の排出構造・素材特性・処理方法を正確に把握することが、最も効果的なコスト対策となります。
そして、信頼できるパートナーとして法令遵守と費用の透明性を兼ね備えた業者を選ぶことが、持続可能な廃棄物管理の第一歩です。
株式会社阿波は、そうした中小企業の現実的な課題に寄り添い、最適なリサイクル提案を行っています。
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