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廃プラスチック買取 vs 処理委託|どちらが得か?
お知らせ2025.12.01

製造業や物流業などで日常的に発生する廃プラスチック。処分コストを抑えたい一方で、適切な方法がわからず悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。「買い取ってもらえるのか」「処理費用を払うべきなのか」といった判断は、実は素材の種類や排出量によって大きく異なります。
ここでは、廃プラスチックの「買取」と「処理委託」の違いを整理し、それぞれが向いているケースや、判断の目安をわかりやすく解説します。
「買取」と「処理委託」の違い
まず理解しておきたいのは、「買取」と「処理委託」では目的と仕組みが異なるという点です。
| 項目 | 買取 | 処理委託 |
|---|---|---|
| 主な目的 | リサイクル原料として再資源化 | 廃棄物として適正処理 |
| 料金の流れ | 業者から代金を受け取る | 業者へ処理費用を支払う |
| 適用される素材 | 汚れや異物を少量含む物から 綺麗なプラスチックまで | 汚れや異物を多く含む物 |
| メリット | コスト削減・資源循環 | 安定した処理が可能 |
| デメリット | 再利用できる素材のみ | 費用が発生する |
買取は「再利用できる素材」を前提としますが、多少の汚れや金属などが付いていても弊社の機械で自動洗浄や分別が可能なため受け入れは可能です。対して委託処理は、弊社で再生不可能なものに関しては法令に沿った形で産廃向けの適正処理を行います。
買取が有利なケース
買取が適しているのは、弊社の機械で洗浄作業及び分別作業で使用可能な原料ができるプラスチックが発生する場合です。たとえば、以下のような条件を満たしていれば、コストを抑えながら資源循環に貢献できます。
- 発生するプラスチックが単一素材(例:PP、PEなど)で異物が少ない
- 定期的に一定量以上を排出している
- 保管環境が整い、湿気や油分が少ない
これらの条件を満たす工場では、廃棄ではなく「再資源」としての扱いが可能です。特に、成形不良品や端材、出荷用パレット、容器などは、状態が良ければ再生プラスチックの原料として取引されることがあります。
また、原料需要が高い時期には買取単価が上昇するため、タイミングを見て買取に切り替えるのも一つの戦略です。
処理委託が適しているケース

一方で、以下のようなケースでは「処理委託」が現実的です。
- 油分・食品残渣などで汚れている
これらは再利用が難しく、無理に買取を狙うよりも、法令に基づいた適正処理を行うほうが安心です。特に産業廃棄物として扱う場合は、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行が必要となるため、収集運搬業許可を持つ業者に委託することが重要です。
株式会社阿波のように、許可を有しつつリサイクル設備も備えた業者を選べば、「処理」と「リサイクル」を組み合わせた柔軟な対応が可能です。
中小工場が判断すべきポイント
発生量
発生量が多い場合は、買取の可能性が広がります。反対に、少量・不定期排出では運搬コストが上回るため、処理委託のほうが合理的です。継続的に発生する素材であれば、契約単価を安定化できることもあります。
プラスチックの種類
PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)などの汎用樹脂は、再生利用の需要が高く買取対象になりやすいです。一方で、PVC(塩ビ)や多層フィルム、金属蒸着フィルムなどは処理コストがかかるため、専門業者への委託が安全です。
継続性
定期的な発生が見込める場合は、長期契約によるコスト安定化も検討できます。株式会社阿波では、発生量・素材・保管状況を総合的に判断し、最適なスキームを提案しています。
株式会社阿波が提供する両サービスの使い分け事例
株式会社阿波では、買取と処理委託の両方に対応し、企業ごとに最適なリサイクル方法を提案しています。以下はその一例です。
| 事例 | 素材 | 年間排出量 | 対応内容 |
|---|---|---|---|
| 成形メーカーA社 | PP・PE端材 | 約30t | 品質が良好なため買取対応、再生原料化 |
| 食品工場B社 | 汚れたトレイ・フィルム混在 | 約10t | 洗浄困難なため処理委託、マニフェスト発行 |
| 製造業C社 | PP+PET混合 | 約20t | 一部買取・一部処理委託を組み合わせ、コスト最適化 |
このように、素材や発生状況に応じて「買取」と「委託」を併用することで、コスト削減と法令順守を両立できます。株式会社阿波では、現場確認から見積もり、契約、搬出までをワンストップでサポートし、企業のリサイクル業務を効率化します。
まとめ|コストと安心を両立する、最適な選択を
廃プラスチックの「買取」と「処理委託」は、どちらが得かを一概に決めることはできません。重要なのは、素材の特性と発生状況に応じて最適な方法を選ぶことです。
株式会社阿波では、再資源化が可能なものは積極的に買取し、そうでないものは適正処理で対応する柔軟な体制を整えています。コストと環境の両立を目指す企業のパートナーとして、安心と信頼のリサイクルサービスを提供しています。
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