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廃プラスチック処理業者を選ぶ5つの基準(許認可・コスト・対応力)
お知らせ2025.09.16

廃プラ処理業者の選定が重要な理由
製造業や物流業をはじめとする多くの中小工場では、日々さまざまな形の廃プラスチックが発生します。これらの廃材を適切に処理することは、法律遵守はもちろん、企業の社会的責任やコスト削減にも直結します。処理を誤れば、不法投棄や不適正処理といったリスクを負う可能性があり、行政からの罰則や取引先からの信用低下にもつながりかねません。
そのため、廃プラスチック処理業者の選定は、単なる排出物処理の委託先を探す行為ではなく、企業経営に関わる重要な判断が必要といえます。
業者選びの5つの基準
実績の有無
まず確認すべきは、業者の取引実績があるかどうかです。プラスチックの種類は簡単に数えるだけでも20~30種類ほどあり、複合素材などを含めると100種類以上あります。実際にどのような業種や規模の工場から依頼を受けているかが重要です。経験豊富な業者ほど、突発的なトラブルにも柔軟に対応できます。
コスト体系(買取費用・運搬費用)
コストは企業担当者にとって最も気になる部分です。費用を総合的に判断するには、以下のような比較表を作成するとわかりやすいでしょう。
項目 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
買取単価(1kgあたり) | 30円 | 40円 | 50円 |
運搬費用(1回あたり) | 無料 | 15,000円 | 30,000円 |
表のようにトータルコストで比較することで、単純な処理単価だけで判断するリスクを避けられます。
そこで、下記(ケース1~3)まで想定をしてみました。
(ケース1)
企業様からの荷物が月間排出量1000㎏、トラック1回の引き取りで全て引き取りをする場合は?
企業 | 単価 (円/kg) | 月間排出量 (kg) | 運搬費用 (1回当たり) | 買取金額 (円) |
---|---|---|---|---|
A社 | 30 | 1000 | 0 | 30,000 |
B社 | 40 | 1000 | 15,000 | 25,000 |
C社 | 50 | 1000 | 30,000 | 20,000 |
答え:C社の買取単価は高いですが、A社に売却した方が得をすることになります。
(ケース2)
企業様からの荷物が月間排出量5000㎏、トラック3回の引き取りで全て引き取りをする場合は?
企業 | 単価 (円/kg) | 月間排出量 (kg) | 運搬費用 (1回当たり) | 買取金額 (円) |
---|---|---|---|---|
A社 | 30 | 5000 | 0 | 150,000 |
B社 | 40 | 5000 | 15,000×3=45,000 | 155,000 |
C社 | 50 | 5000 | 30,000×3=90,000 | 160,000 |
答え:C社に売却した方が得をすることになります。
(ケース3)
企業様からの荷物が月間排出量10000㎏、トラック5回の引き取りで全て引き取りをする場合は?
企業 | 単価 (円/kg) | 月間排出量 (kg) | 運搬費用 (1回当たり) | 買取金額 (円) |
---|---|---|---|---|
A社 | 30 | 10,000 | 0 | 300,000 |
B社 | 40 | 10,000 | 15,000×5=75,000 | 325,000 |
C社 | 50 | 10,000 | 30,000×5=150,000 | 350,000 |
答え:C社に売却した方が得をすることになります。
※C社の運搬費用が高いために損をしているように見えますが、状況によっては一番高く売却が出来ている事もあります。
対応可能な廃プラの種類
廃プラスチックといっても、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVC(塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、フィルム類など多岐にわたります。自社で発生する種類に対応できるかどうかは必ず確認しましょう。業者によっては一部のプラスチックしか扱えない場合があり、その場合は複数業者との契約が必要となり、手間やコストが増大する恐れがあります。
回収スピード・柔軟性
生産活動に支障をきたさないためには、回収スピードやスケジュール調整の柔軟性も欠かせません。繁忙期や急な依頼にも対応できるか、定期回収だけでなくスポット回収も可能かといった点を確認しておくと安心です。
アフターフォローと報告書対応
廃棄物処理ではマニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行・管理が必須です。処理後の報告書を速やかに提出できるか、トラブル発生時にどのようなアフターフォローを行ってくれるかも大切な基準です。報告対応が不十分だと、監査や行政指導時に自社が不利益を被る可能性もあります。
信頼できる業者の見極め方
信頼できる業者は、こちらからの質問に対して明確かつ迅速に回答してくれます。また、現場の状況に応じた最適な処理方法やリサイクルの提案を行えるかどうかも判断基準になります。さらに、契約前に現地調査や打ち合わせを積極的に行い、透明性を持ったやり取りができる業者は安心です。
阿波の強み(ワンストップ対応・柔軟な回収体制)
株式会社阿波は、長年にわたり資源リサイクルと廃プラスチック買取を手がけてきました。また、中小工場に多い「急な回収依頼」「少量多品種の廃プラスチック」にも柔軟に対応可能です。
廃プラスチック処理は、単なる廃棄ではなく資源循環の一環です。信頼できる業者を選ぶことは、企業のコンプライアンス遵守と社会的責任の遂行につながります。ぜひ、自社に最適なパートナーとして阿波のサービスをご検討ください。
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